工事費削減事例・業界情報

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工事費削減事例・業界情報

2022.08.18

コラム

工事発注者Q&A集  Vol.1

他のレポートで建築業界の商習慣や工事費のコスト削減について触れて来ました。考え方や取組手法等についても解説をしていますが、いざ工事を計画する際には、具体的に分からない事や不慣れなことも多々あると思います。今回は店舗ビジネスの経営者様から寄せられた質問とその回答をご紹介します。回答内容については店舗ビジネスだけでなく、他の業種や工事種類にも応用が効く内容ですのでぜひご参考いただけたらと思います。

・Q1
内装工事費を安く済ませるにはどのようにしたらよいでしょうか?また気をつけるべき点はどの様な点でしょうか?

・A1
まずは図面の作り込みをして下さい。この際に注意すべき点はその図面を使って相見積を掛ける事を前提とし、メーカー指定は極力無くす事と工事中に設計変更をしないで済むまで設計時に熟孝する事です。
施工会社より「無償で図面を描きます。」という提案された場合は、事前に相見積に使う事の了解を取らないと後から「使用権の関係でその図面は使えない。」ということがよくあります。
スケジュールに余裕がある場合には、出来れば設計事務所やデザイン会社を入れて、納得のいく図面を作り上げてから相見積もりを行った方が良いと考えます。図面が出来た後は、施工会社の選定に入りますが、計画している工事内容に強みを持った会社へ見積の依頼をすることを基本としてください。
さらに、見積依頼する先の協力会社を含めた形で現場を確認して頂く段取りを組む様にしましょう。最後に、価格だけで選ぶのではなく、工事の計画内容や現場責任者の経歴や実績等も加味する様にして下さい。

 

・Q2
店舗ビジネスの経営者です。工事費のコストダウンを開始する際には何から始めれば良いのでしょうか?

・A2
具体的な案件が計画されている場合には、まず始めにスケジューリングして下さい。オープン日から逆算して工事の引渡日・工事の着工日・施工会社への発注日・見積受領日・現地確認日・図面提出日・見積依頼日・図面依頼日の様な形で後ろから順に必要な日数を確保した上で期日を設定します。
あとはその設定した期日に間に合う様に内容の打合せを行う事や、様々な部門・関係者との調整を掛けて行くことになります。具体的な案件がなく、コストダウンに向けて準備をしたいという事であれば、過去の見積内容の分析や施工会社の調査、リスト作り等を普段から継続的に行なう事をお勧めいたします。

 

・Q3
半年後に美容室をオープンする予定です。どのくらい前からコスト削減のための準備を行えばよいでしょうか?

・A3
すぐにでも準備を開始する必要があります。オープンする物件の広さにもよりますが、工事の発注から工事期間、備品搬入、スタッフへのオペレーションの教育期間を加味すると、それだけで約1.5〜2ヶ月は費やしてしまうことになります。それまでに内装のデザイン企画を行い、図面を描く事や施工会社の選定をするとなると半年間はそれほど余裕がある期間ではありません。
半年間のスケジュールを設定し、それに基づき計画的に実行して頂くことをお勧めいたします。もちろん居抜きの場合等は内装工事のボリュームも多くはないと考えられますので、3ヶ月もあれば十分だとは思います。

経営者の方から相談を受けると、業界的に縁が遠くて「何をどうすればいいのか分からない」や「見積金額が相場なのかどうか分からない。」という事をよく聞きます。こうなってしまうのも、この様な内容を相談する先がない。というのも一因なのかも知れません。発注者側の立場を理解して工事計画を相談できるアドバイザー的な会社を持つ事をお勧めいたします。